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​大室盆

綱引き

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田中地域の誇る、歴史ある「大室盆綱引き」のご紹介です。

(「大室盆綱引き」は土地開発のため、山茅の不足、場所の問題、網手の高齢化もあり、令和5年度現在、休止中です。)

大室の盆綱引きは、江戸時代の元禄12年(1699年)7月13日に青年たちが茅で太綱(地力綱ともいう)を網み、夕方の暮六つ(現在の午後6時ごろ)を合図に引き合いの勝負を行い、その年の吉凶を占ったのが始まりといわれています。

綱は、長さ20メートルの荒縄数本をより合わせた元網に、青茅と若竹を織り込み、神霊が宿るといわれる中央部分は太く作ります。当日は、拍子木の合図で、五穀豊穣と精霊供養の願いをこめ、若者たちの威勢の良いかけ声とともに盆綱の行事が始まります。綱引きは3回行われますが、3回目は中央をノコギリで切断し、双方勝ち目なく終わる、というものです。

この行事は一時中断していましたが、地域の方々の努力により平成22年から復活し、毎年8月15日夕方から、大室ふるさとセンター前の市道で行われています。

​昭和63年8月1日、柏市指定文化財(民俗文化財・無形文化財)

(大室ふるさとセンター前、平成24年3月柏市設置の案内看板より一部抜粋引用)

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​レポート(2017年8月15日)

会場には夜店が並び、笛や太鼓の音色が心地よく、夏のお祭りらしい雰囲気が漂っています。

大室町会や近隣地域の子供たちによる子供綱引きや盆踊り、来賓の皆様の祝辞などで会は進行しました。

そしてメインイベントの大人綱引きになりますと、熱気も最高潮に達します。

ご参加の皆様が西方、東方に分かれます。1名ずつ名前を読み上げられると同時に、威勢の良いかけ声「ウェ~イ!」が発せられ、呼ばれた人は1杯ずつお神酒を頂きます。

一通り、メンバー紹介が終わりますと、いよいよ綱引きの開始です。勝負は3本勝負。1本目に西方・東方いずれかが勝てば、2本目はもう片方が勝ち、3本目は中央にノコギリを入れて終わります。そのため、1本目は本気勝負(笑)になる傾向があります。1本目に勝った方は、2本目前にお互いに「おい、次はわかってるよな?わかってるよな?」と声を掛け合う姿もコミカルで面白いです。そこに和やかな笑いが生まれます。

​伝統の本質を守りつつ、その時代や潮流に合わせた柔軟さを持つお祭りのように感じました。

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