​大 室 町 会
​千葉県柏市

令和元年度より大室町会会長職を拝命いただきました、富澤一郎です。

​大室町会はエリア内に田中小学校や田中中学校、田中近隣センターといった公共施設があり、ちょうど田中地域の中心に位置する町会です。つくばエクスプレス沿線開発により、引っ越されてきた新しい住民が増加していて、会員数は1,050世帯（令和5年9月現在）に上ります。​

大室町会には歴史のある吉祥院と大室香取神社があります。吉祥院は平安時代の弘仁9年（818年）、真言宗の開祖空海によって建立されたと言い伝えられています。令和元年の夏、境内の一画にある樹齢300年の欅が倒れてしまった際、仏像教室の先生の提案で住民の皆さんの無事故、無病息災を祈念して、仏像（薬師如来像）を彫り出すことになり、令和6年の完成をめざして、現在も制作中です。

大室香取神社は室町時代末期の永正12年（1515年）に創立され、500年余りの歴史を有する大室地区の鎮守の森です。本殿は覆屋内に鎮座し、江戸後期の頃と推測される見事な彫物が施されています。神社の夏祭りは7月16日に行われ、境内では町会による模擬店で来場者に焼きそばやかき氷を提供しました。また、9月2日のふるさと田中みこし祭りには神社の大人神輿と子供神輿2基を会場の柏の葉キャンパス駅前に出して、お祭りを盛り上げました。

なお、例年8月15日に行われていました柏市指定無形文化財の「大室盆綱引き」は土地開発のため、山茅の不足、場所の問題、網手の高齢化もあり、現在は休止中です。

3年以上にわたるコロナの町会行事自粛期間を経て、令和5年度から各種行事、お祭り、子供会行事、大室ふれあいの会（敬老会）等の行事が再開しました。7月には54支部の全支部長が集まって、支部長会議を開催し、支部長の役割や町会の事業計画の理解促進を図りました。また、令和5年度は新たに町会内に自主防災組織を立上げ、ふるさとセンターを緊急避難所として物資を備蓄する予定です。

つくばエクスプレス沿線開発の環境が変化する中で、長いコロナ禍を経て、大室町会は新旧住民・老若男女が一丸となって、町会活動に取り組みながら、子供たちの成長を見守り、お年寄りに優しい安心・安全な住みよい地域づくりに努めてまいります。