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​おおむろ
さんぽ

​​気分転換に、大室界隈をぷらっとお散歩してみてはいかがですか?

町会エリア内のお散歩スポットのご紹介です。

​大室香取神社
​所在地:千葉県柏市大室961
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​ 大室地区の鎮守の森、大室香取神社は室町時代末期の1515年8月20日に創立され、500年を超える歴史があります。神社では正月初詣・おびしゃ(1月)、夏祭り(7月)、秋祭り(10月)が行われています。祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)で“フツ”は刀剣で物を切断する様を表し、刀剣の威力を神格化、との通説があります。
 境内の神輿倉庫には大人神輿1基、子供神輿2基が保管され、祭礼や9月に行われる「ふるさと田中みこし祭り」の出番を待っています。また、大室地区内にあった祠が、明治時代に神社境内に合祀神として集められた5つの社や石仏などもあります。

 以下の記事は2002年1月14日の千葉日報に掲載された『「香取の海」と神社 手賀沼周辺の香取神社⑥ 大室香取神社 柏市大室961』の全文です。

 “柏市大室を歩くとあたりには一面畑が広がる。北方面はすぐ下に利根川が流れ、陸上自衛隊の訓練所があり、周りは遊水地で、すぐ南側は丘になっており、樹木が広がる。その南側に香取神社が鎮座する。
 神社の創立は永正12(1516)年と伝えられ、そのころ村では疫病や災害が続き、そのために香取の宮に参り、この地に勧請したとある。
 この付近の田畑では今でも時々貝殻などが出るそうで、その昔、この地が「香取の海」であったことの証しでもある。
 近くにある吉祥院が、寛保元(1714)年に「郷差出帳」を書いており、香取の宮が支配下にあると記していることから、神社のあったことがわかる。
 現在の本殿は覆屋内に鎮座している。本殿は一間社流造、板葺、身舎一間、奥行一間、石垣積の亀腹の上に建てられている。妻飾虹梁大瓶束、組物出組、支輪に浮き彫りの彫刻、中備に花鳥の彫刻、正面の左右小壁には鯉の昇りの彫物、胴羽目板や脇障子は松や鳥の彫刻。
 棟札は不詳で、建立年代、大工や彫物師も解明されていないが、様式から江戸後期のころと推測される。彫物を壁一面に施すでもなく、その割にまとまって造られている。
 現在の社殿は、元の入江に背を向けた方向に建てられており、移動した可能性が高いものと推測される。”

 以上のように大室香取神社は大室地区で長い歴史を有する鎮守様で、長い参道と広い境内は多くの樹木に覆われています。初詣やお祭り以外でも、散歩しながら訪れてみたいパワースポットです。

 本掲載内容は大室香取神社筆頭総代の染谷博さん(令和4年当時)から提供いただいたお話や資料に基づいています。


 
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​吉祥院
​所在地:千葉県柏市大室780
 吉祥院は当院の言い伝えによると、平安時代の弘仁9年(818年)、真言宗の開祖である空海によって建立されました。吉祥院の正式名称は「薬王院金剛蜜寺吉祥院龍月坊」。奈良県桜井市にある真言宗豊山派総本山長谷寺に属します。現在、ご住職を務める鈴木さんはなんと第57代目!。名実ともに関東有数の歴史を誇っています。長い歴史を裏付けるように、歴史上の人物にまつわるエピソードも残されています。
 柏市の古文書によると、1606年に江戸幕府を開いた徳川家康が利根川の治水工事に関連して、吉祥院に立ち寄ったとの記録が残されています。徳川家康は鷹狩を好んだと言われていますが、当時、牧が広がっていたこの地で鷹狩を楽しんだのかもしれません。境内にある「榧(かや)」の木は樹齢500~600年だそうです。徳川家康も吉祥院に立ち寄った際、見上げていたのかなと思いを馳せると感慨深いものがあります。

​ 今、吉祥院では普段なかなか目にできないものを見ることができます。境内の一画で仏像が製作されています。これは令和元年の夏、樹齢300年の欅(けやき)が倒れてしまった際、仏像教室を開催していた畠山先生のご提案で、仏像(薬師如来像)を彫り出すことにしたとのこと。
 薬師如来は仏教では、人々の病や苦しみを癒し、救ってくださる仏様です。ご住職はこの仏像制作にかける思いとして、次のように仰っていました。「お寺の周りも開発が進み、人通りや車の往来が増えてきた。住民の皆さんの無事故、ご健康を祈念して彫刻を進めています。」令和元年の秋から制作していますが、完成にはまだかかる予定とのこと。仏像の完成を楽しみに、温かく見守っていきたいと思います。

​ 本掲載内容は町内会報「おおむろ」令和3年7月号(Vol.13 No.2)の“吉祥院のご紹介”から転載したものです。
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​おもろい、おおむろ。

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